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2012年10月22日月曜日

流星ミサイル!?

流星ネタが続きますが、今週末は天候にも恵まれたので、三夜連続で月の沈んだ深夜から朝方にかけてオリオン座流星群の観望&撮影を楽しんできました。

21日(日)の日中にピークが予想されてましたが、土、日の夜(翌午前)は今ひとつ目立つ流星が少なく、むしろ金曜の晩(土曜の午前)が一番賑わっていた感じで、かなりの火球も見ることが出来ました。
その代わりというか、他の散在流星群も結構活発的であちらこちらから大小の流星が飛び交っておりまして、ちょっと活動が渋めのオリオン座群ながらもいろんな流星群のフォローで観望はそこそこ楽しめる週末ではありました。

というワケで、19日早朝の大火球の写真でも上げておきますか。
自宅に仕掛けておいたD40での撮影です。

南天に流れ落ちる流星群。73枚(約20分)比較明合成してみました。
流星痕もクッキリ残っていたので、その様子を動画にしてみました。
しかしこのあと雲が出てきてしまい、痕跡が消えるまで捕らえきることが適いませんでしたが...

動画にするとミサイルみたいですねw
流星痕がどういうワケかブタのしっぽのように丸くなったのも不思議です。

あとついでに、またしても遊び半分にコンデジでも撮っていたところこの大物を捕らえてしまいまして、それも一応上げておきましょう。
コンデジで捕らえた写真。近所の農道にて撮影。ノイズ、色味処理してます。
並の流星だとノイズに負けてなかなかハッキリ写ってくれませんが、これくらいの大火球ならコンデジでもバッチシです!

オリオン座流星群ももうしばらく活発な活動が続きますし、前述のように他の流星群も結構流れまくっているので、月末に掛けて月も太ってきますが、明るい火球も多いので晴天の夜空が望めるようならじっくり空を見上げてみてはいかがでしょうか?

2012年10月12日金曜日

りゅう座流星群にスカされ〜ボツ写真の活用

快晴とまでは行きませんでしたが、8日、9日とそこそこの好天に恵まれたので、今年も活発な活動があるのでは?と期待されていたりゅう座流星群を堪能と意気込んでみたのですが、残念ながらかなり小規模な活動にガックシでした。
2日間連夜の月が昇るまでの時間帯で、実に合計2500枚以上も撮影してみたのですが、結局流星を捕らえられたのはわずか3枚という悲惨な釣果。
流星シーズンでなくともそれくらいは普通に撮れるもんナァ...今回は見事に肩すかし、まんまとしてやられました。。

ということでちょうどネタも出来たので、先日述べていた流星ボツ写真の活用方法でも綴ってみたいと思います。


【活用その1:動画にしてしまう】
暗い夜空の連続写真は数秒〜数十秒という間隔で撮影された「微速度撮影写真」なので、これを連続再生することで巷でもよく見掛ける早送り再生のような動画に加工することが可能です。

ウチはMacメインなのでそちらを中心に説明させてもらいますが、iMovieでも連続写真から動画を作ることが出来るのですが、少々ややこしかったり動作的にちょっと重いというのもあるため、専ら「TSB SimpleAnimator」という軽いフリーソフトを活用させてもらってます。
非常にシンプルな物で、フェードなどのエフェクト機能などは一切ありませんが、コマ数を細かく調整できるので狙った速度の動画が作りやすいです。
操作も至って簡単なので、興味のある方はとにかく使ってみて下さい。

因みにこれを使用する際のコツとしては、デフォルトのMPEG4で直接書き出すとグラデーションが粗く見栄えのしない動画になってしまうのですが、サイズが巨大化してしまいますがRaw movieという形式でまず書き出し、それをQuickTimeなどを使ってサイズダウンして再度書き出すと、小サイズでもグラデーションが粗くならず美しく出力できます。




【活用その2:日周運動の軌跡写真に編集】
固定撮影の星空写真は、日周運動で星の位置が刻々と変化した状態で撮影されますが、これらを比較明合成することで日周運動する星の軌跡写真を作ることが出来ます。

これについてはPhotoshopなどのレイヤーを持ったソフトがあれば可能ですが、枚数が多いと読み込むだけでもかなり大変で、場合によってはパソコンが固まります。。
そこでオススメなのが「StartStaX」で、ボタン一発で何百枚でも無理なく合成をこなしてくれるのでかなり重宝します。
出力形式はJPEGのみですが、途中経過をTiffなどの別形式で出力することも出来ますし、ダークイメージを用意しておけばダーク減算処理まで同時にこなしてくれます。
あいにく日本語には対応していませんが、合成方法の種類さえ押さえておけば英語が苦手でも難なく使えると思います。
因みに合成方式は「Lighten:比較明」「Gap Filling:光跡のスムージング調整可能な比較明」など7種ありますが、「Average:平均」もあるので追尾撮影写真のコンポジットにも便利です。
なおプラットフォームはMac、Windows、Linuxに対応しています。

10月9日、淡い流星を捕らえた唯一の写真。
全924枚を豪快に比較明合成(やり過ぎw)。下部の光跡が途切れ加減なのは雲の影響です。


【活用その3:コンポジットで美しい星野写真に】
デジタルでの長時間露光写真の場合、低い感度で何十分も掛けて渾身の1枚を撮影するよりも、多少感度を上げつつ数分単位で何枚も追尾撮影しておき、それをコンポジットした方が美しい仕上がりが期待出来ます。
かなりの高感度で撮影した写真でも、枚数が多ければその分ノイズ低減効果も得られますので、追尾撮影のボツ写真はこの方法で有効に活かしてみてはいかがでしょうか?

ノイズ低減には「加算平均合成」が有効ですが、同時にこれには動いている物の写りを弱める効果もあり、例えば何枚かに雲や飛行機、人工衛星が写り込んでしまっていても何十枚と重ねることでそれらの存在を弱めることが出来ます。
方法はいたって簡単で、上記のStartStaXなら「Average」で合成すればOK。Photoshopを使用する場合は、50%の透過率で何枚もレイヤーに被せていけば良いワケです。

ISO1600/20秒露光。ちょっと雲が多い状況でしたが...
30枚を加算平均合成。雲や人工衛星などは薄れ、ざらつき感も弱まります。
この処理を行うことでノイズ低減と共にグラデーションも自然に近くなるため、JPEG画像でも十分な編集に耐えうるものになりますので、その後の補正や編集を考えてもかなり有用な処理方法です。

上記画像を使用し、同じエディットを施した様子。右がオリジナル、左が加算平均合成画像。

2012年10月7日日曜日

流星撮影のススメ

いよいよ秋の流星シーズン突入ですが、ちょうど本日辺りから11日頃にかけてりゅう座流星群が活発化。以前にも書いたとおり周期的には昨年が大発生の年でしたが、今年も十分可能性があるとのことです。
ピークは明晩8時頃との予想ですが、幸い夜半まで月も出て来ませんし、放射点も高高度で天の川も存分に楽しめる時間帯ということで、天候が良ければ好条件で楽しめそうです。
数秒間にわたってユラユラゆっくりと流れる微光流星が多いので、じっくり願い事が出来ますよ!!

また来週から再来週にかけては月も痩せる時期なので、今月中長期的に活発化するオリオン座流星群も好条件で楽しめそうだし、今月中旬の晴れた夜には撮影に出掛けてみようと大いに画策してます。
数はそこそこも派手な火球の多いオリオン座流星群ですが、明るい火球ならF3.5クラスの標準レンズやコンデジでも、高感度で数秒程度の長秒露光可能なら十分撮影出来るので挑戦してみてはどうでしょうか?


せっかくなので流星の撮影方法について触れてみましょうか。
ここではデジタルカメラ使用を前提として話を進めます。

【準備するもの】
基本として三脚とデジカメ。もちろんデジイチがベターですが、コンデジならまずマニュアルフォーカス可能で、高感度で最低でも5秒以上、願わくば15秒程度は露光できるものが望ましいです。また出来るだけ明るいレンズを有していることも有利な条件です。
撮影補助アイテムとしてリモコンレリーズ、赤外線リモコン、ケーブルレリーズのいずれかも必須ですが、こういったモノが用意できない場合は、タイマー撮影機能を使いブレが生じないよう注意して下さい。
もし追尾撮影したい場合はポータブル赤道儀を用意しましょう。

【画角について】
広角であればあるほど流星を捕らえられる可能性は増えますので、手始めには出来るだけ広角のレンズ、コンデジならズームのワイド端(24〜28mm相当)での撮影をお勧めします。
もし迫力ある流星を撮影したいというのなら40〜50mm(APS-Cなら25〜35mm)くらいの焦点距離が適当かと思いますが、もちろん画角が狭まるほど流星を捕らえられる確率は下がりますので、この場合は複数台用意した方が失敗が少ないと思います。

【設定感度と露光時間】
環境や光害の影響にも依りますが、目安としては絞り値F2.8辺りを境にそれ以下の明るいレンズならISO800、暗いレンズならISO1600かそれ以上に設定し、10〜15秒程度の露光時間がちょうど良いと思います。
もし星空もしっかりと描写したければ30秒程度露光しても良いでしょう。ただし、固定撮影ではそれなりに星像も流れてしまいますし、あまり感度を上げすぎて全体的に明るさが増しすぎると微光流星は埋もれて消えてしまうので、その辺の兼ね合いを考えつつ空の状況で感度や露光時間を決めて下さい。

【フォーカスの合わせ方】
星空を撮影する場合は必ずマニュアルフォーカスで無限遠に合わせます。オートフォーカスでは通常星空にピントは合いません。
合わせ方のコツとしては、デジイチならまずファインダーを覗きながらカメラを明るい恒星に向けて固定し、ライブビューで拡大表示して星像が最も小さくなるようにフォーカスリングを微調整してください。
ミラーレス機やコンデジの場合も同様ですが、電子ビューファインダー(EVF)では星像を捕らえにくい上にバックライトが明るいため目が眩んでしまうので、EVFの使用はなるべく避け、外付けの光学ファインダーを使用するか、そういったオプションがなければLCDモニターのみで合わせるようにした方が良いです。

【撮影方向】
カメラを向ける方向については、どこに流れていくか分からないのでテキトーでOK。後は運次第です。
個人的には、カメラ一台の場合は広角でおおよそ放射点方向に向ける場合が多いですが、月が出ている場合、月光の影響の少ない方が長時間露光も出来ますし流星の写りもハッキリしますので、なるべく月に背を向けるというのが基本です。
放射点にほど近い馴染みのある星座の方向や、もし軌跡の長い流星が撮りたければ、放射点より45〜90度ほどずらした方向へ、画角の長い対角が放射点からの直線上になるように向けておくのが良いでしょう。
方向が決まったらいよいよ撮影開始。ひたすら連写しまくってください。

【連写の方法】
連写のやり方にもいろいろありますが、デジイチならリモコンレリーズを接続し、連写モードに設定してあとはレリーズロックしておけばカメラの連写限界枚数までザクザク撮影してくれます。

リモコンレリーズを使用できないコンデジやミラーレス機の場合は対策が必要です。
もしインターバル撮影機能を装備していれば、撮影の度に多少のブランクが入ってしまいますが、これを活用するのも良いでしょう。
昔ながらの、いわゆるケーブルレリーズ でも対応可能ですが、特にコンデジは連写できる限界枚数が少ないので頻繁に押し直す必要がありますし、何と言っても手が疲れます。。

また赤外リモコンに対応したデジイチやミラーレス機は、手動でリモコン撮影という手もありますが、ここで便利なのがマルチインターバルタイマリモコンキットです。

ケーブルリモコン非対応のデジイチ/ミラーレス機には必須の便利アイテム。

これは一定間隔で発信が行えるという便利な赤外線リモコンですが、デジイチメーカーの多くの機種に対応しており、1〜40秒までのインターバル設定が可能です。
一時期は完成品も販売されていましたが、現在キット売りのみなのでハンダ付け工作が必要ではありますが、最低限のハンダ工作工具があれば素人でも小一時間で製作可能です。

これを使う場合はカメラ本体側で露光時間を設定しておき、インターバルは最小の1秒設定で使用すれば最短間隔で連続撮影が可能です。

ただ、素のまま作ってもご覧の通りの形状で結構扱いにくかったりしますので、市販のフレキシブルLEDライト などを加工して発光部をアーム状に伸ばしたり、設置固定しやすいよう自作加工して使用するのがオススメです。
因みに個人的には、長時間露光も出来るようにインターバルタイマーリモコンを接続してインターバル制御出来るよう改造して使ってたりします。


ちょっと長くなりましたがこんなところでしょうか。
まぁ流星雨にでもなれば話は別なのですが、流星撮影では100枚撮って1〜2枚も写っていれば御の字といったところで、ほとんどの写真はボツってしまいます。
次回は、そんな無駄になってしまった連続写真の巧い活用方法でも綴ってみようと思います。

2012年9月28日金曜日

新たに秀逸星図アプリ

先日紹介したばかりの星図系アプリですが、新たに優秀なアプリを発見したので紹介しておきます。

その名は「天文学 3D」...?
iTS上ではそのように表記されているのですが、ダウンロードすると「アストロ 3D」というアプリ名に変貌してしまうのでご注意を。因みに英語名は「StarMap 3D」だそうです。
とりあえずこちらは9/28現在無料提供中ですので、興味のある方はお早めに!!

このアプリには強化バージョンの「天文学 3D+」という上位アプリも存在するのですが、簡易版がかなり快適動作で使い勝手も良好と言うことで早速DLしてみましたので、こちらを中心に紹介してみます。

表示はスタンダードな部類。+では星座絵表示も可能。

まず使ってみた感じですが、とにかく星図の表示動作がすこぶる快適で、ジャイロの狂いもなくグリグリ動いてくれますし、また起動もかなり速いので現場での即戦力としてかなり重宝しそうな一本。
機能面でも星図として主立ったものは網羅しており、もちろん全方向表示にも対応。
天文学 3D+」は情報量もかなり豊富で、人工衛星の表示機能こそないのですが、検索によって位置を確認(星図上に矢印と赤いマークで表示)することは可能で、また視認チャンスを確認出来る点が目を引くところ。
一際大きく明るいISS(国際宇宙ステーション)などは写真撮りにも人気ですが、いつ頃どの方向に現れるかが確認出来るのはありがたい機能です。

軌道や詳細表示と共に、視認チャンスも確認可能!
ボタンをタッチすると上空通過リストが表示。ベスト条件を★で表示。
更にありがたいアラーム機能を装備。15分前、1時間前で設定可能。

難点を上げれば一点だけ、上下のツールバーが結構太めで表示を消せないので、特に横表示ではかなり使いにくい感じ。表示領域は狭いですが、基本的に立てて使うのが良さそうです。


先日紹介した「Star Walk - 5つ星の天体観測ガイド」もかなり優秀な星図アプリですが、間違いなくこれと双璧をなす、或いは凌駕するレベルとも言える秀逸アプリです。
強いて使い方を厳選するとすれば、日常的に閲覧を楽しむなら「Star Walk」、星空観望や撮影現場での即戦力として「天文学 3D+」を活用するというのがベストだと思います。

2012年9月14日金曜日

あえて、コンデジで星空を撮ってみる。

先日、Nikon 1でもまずまずの星空写真が出来ることを検証してみましたが、今度は更に敷居を高め、一般的な1/2.3型サイズのイメージセンサーを搭載したコンデジで星空の写真に挑戦!?
というか、ハナからろくな写真が撮れるとは思っていないので、いかに自力処理でキレイに仕上げるか?って話になるでしょう。


今回使用したのは、先日安価で入手したパナのLUMIX FZ150。いわゆるネオ一眼ってヤツです。
25mm相当/F2.8から600mm相当/F5.2のレンズを搭載しているので、広角と望遠と両方とも試してみました。
因みに、この機種も一応Panasonicさんお得意の「星空モード」なる機能も搭載しますが、最大60秒露光出来るのは良いものの低感度固定でその辺弄れないのが頭の痛いところで、このモードを使ってもせいぜい星座が認識できる程度で、到底まともには星空は撮れません。

そんなわけで今回は、当然ながらMモードで限界シャッター時間の15秒露光で挑戦です。
しかし流石に15秒では厳しいので、色落ち覚悟もISO3200(MAX)まで引き上げて撮影しました。
当然ながらRAWで記録しましたが、因みにこのRAW(各社各々のフォーマットがあります)というのが撮影したままの生データです。JPEGは大方必要な情報がそぎ落とされてしまっているうえに色深度が浅く、調整範囲が狭いので編集には向きません。


前置きが長くなりましたが、まずは今回の撮影でヴィーナスエンジン(パナの画像処理エンジン)が描き出したJPEG画像をご覧下さい。

24mm相当/F2.8/ISO3200/固定15秒露光のおうし座、オリオン座付近
星景はまぁこんなもんだろうという感じですが、しかし見事なまでに色素が抜かれまくってますねぇ...夜空が真っ黒というのも変に不気味です。
高感度なだけにかなりざらついた写真にはなってますが、ほとんど星を捕らえられない「星空モード」より断然マシです。

600mm相当/F5.2/ISO3200/追尾15秒露光のM42、43付近
F5.2で15秒では下手すりゃ星像しか写らないかなぁ?なんて思ってたら、解像度こそ甘く星像もかなり大玉に写ってますが、流石に明るいオリオン大星雲、案外明瞭に写るもんです。


さてこれからが本題ですが、これらを複数枚撮ったRAW画像をコンポジット(合成)という手法でもっと見栄えの良い写真造りに挑戦です!!
コンポジットすることの利点はまず、複数に渡って同様の発色がある部分は強調される反面で、ノイズや発色の曖昧な部分が周囲に馴染むので全体的により自然な発色、グラデーションが得られることに尽きます。
この手法にもいくつかあるのですが、ここではやはり少しでも多くの星像をしっかり浮きだたせたいので、基本手法の一つ「比較明合成」で複数画像の明るい部分を残しながら重ねていく方法を取ってみました。

まず星景の方からですが、色情報がかなり乏しそうな雰囲気だったので思い切って10枚重ねてみました。
これは固定撮影だったので、画像を重ねる前に配置をしっかり直さなくてはなりません。
Photoshopにはこれを自動的にこなしてくれる機能があるのですが、これが意外に曲者で、なかなか意図通りに合わせてくれない厄介者なのですよ。
なもんで結局力業で、1枚1枚地道に画像を合わせ込みましたよ!!流石に10枚は疲れました。。。

因みに自力でやる方法ですが、元画像の上に載せた画像を「差の絶対値」や「減算」とかにして、自由変形で四隅をつまんで画像を歪ませて合わせていきます。
この時、下地の背景画像をサイズ変更で多少大きくしておくとアンカーポイントが画面からはみ出ることなくつまみやすいです。
あとは根気との勝負ですが、四隅を少しずつずらして確認しながら、全体像がしっかり重なっておおよそ真っ黒い画像になればOKです。

そうやって重ねていき、最終的に色調整したものがこちらです。
Photoshopで10枚比較明合成。色味調整したもの。露光合計150秒相当

多少は夜空っぽくなったでしょうか。比較明合成なのでシルエットが溶け込んじゃってますが、視認できる星も大分増えました。
枚数が多いので、コンポジットの利点を考えてノイズ処理は出来るだけほどほどに抑えたのですが、なかなか良い発色は得られませんね...
それでもわずかにオリオン座周辺の星雲が見えそうな雰囲気は出てきたかなぁ?ただの色むらかもだけど。


次にオリオン大星雲ですが、こちらも比較明合成です。
同じくPhotoshopで6枚比較明合成&色味調整後。露光合計90秒相当

元々色がハッキリ出ているせいか、意外とイイ感じッスね。
M42の星雲の中心部分なんか、JPEGでは周囲と同化して超巨星になってしまっていたトラペジウムも輪郭が見えてきたし(ホントは複数の星の集合体ですが)、全体的にも星雲らしい煙っぽさをちゃんと醸してます。
もうちょっと頑張れば左上のNGC1973散光星雲も浮かんできそうですね。
こんなに発色が良いなら、もしかしたらばら星雲あたりも写るのかなぁ?
600mm相当でF2.8実現のFZ200なら余裕なんだろうなぁ...


とまぁ手間暇を惜しまなければ、例えコンデジでもそこそこには星空の写真もイケそう?という感じですね。
ただし、RAWで保存できることが必須条件にはなるでしょうけど。

因みに、一般的にJPEGでしか保存出来ないデジカメが多いのですが、JPEGはカメラ内蔵の画像処理エンジンを通して整えられた圧縮画像で、決して撮ったままの画像ではないんですよね。
その辺考えると、レンズがどうだのセンサーがどうだとかって半ばどうでもいいような話で、結果が良ければ全て良しってことになっちゃうんじゃないか?なんて気もします。
ついでの話をすれば、RAW画像を自力処理して美しく加工された写真が邪道のようにも思われがちですが、画像処理エンジンだろうが元を辿れば人為的な処理プログラムに違いないし、如何ほどのアルゴリズムで動作しているのか知りませんが、機械的な判断に任せて処理をすれば最適なのか?という疑問も当然湧くわけで、それならむしろ自力で手間暇かけて、より美しく狙い通りに仕上げるべきなのでは?とも思えてきますけどね。

やはり人間画像処理エンジン、最強です!!w

2012年9月5日水曜日

日本語対応の定番星図アプリ3本

実は以前勤めていた会社がモバイル系でして、まだジャイロやコンパスなんてものが端末に搭載されるなんて思っても見なかった時代でしたが、その頃、個人的にも欲しいと思ったもので、星図モバイルアプリなんか作れば凄く実用的だし売れるんじゃない?なんて話をしてたもんですが、今や秀逸なアプリが登場して便利になったものです。

そんなわけで今回は、星空撮影のお供に打って付けの実用的な星図アプリの紹介です。
なお、レビュー内容に関してはiPhone 4上でのレポートなので悪しからず。


Star Walk - 5つ星の天体観測ガイド
表示はかなり派手めでリアルとは言えませんが、眺めていても見応えがあって楽しい。

機能多彩な完成度の高い星図アプリで、少々派手すぎると思えるほど鮮やかな星図(もちろんコンパス/ジャイロで方向を示す。当アプリでは"Star Spotter"と称してます。)と共に、「歴」(天体現象カレンダー/英語のみ)、「スカイライブ」(太陽、月、惑星の出没時間表)、「ギャラリー」(豊富な天体写真集) などをメニューに搭載。
星図には人工衛星の表示が出来るのも独特。
検索機能も充実しており、天体や星座はもちろん、人工衛星までも検索表示が可能で、現在上空に現れている天体名以外は暗転表示するといった気の利いた部分もあります。
暗所でも目に優しい赤色表示も当然可能です。

眺めて楽しむ部分でも充実しており、時間を進めたり戻したり、速度の設定にも自由度が高いのでめまぐるしく変化させることも感覚的操作で容易に可能。また可視光以外の様々なスペクトル表示が出来る点もスゴイです。
可視光スペクトルの他、ガンマ線、X線、Ha線、赤外線、マイクロ波、電波を選べる。

動作もかなりなめらかでストレスを感じませんし、Star Spotter状態では手を離していてもモニターオフしないのもありがたい部分。最近のアップデートで全方向表示に対応したことで、もはや文句の付け所はおおよそ皆無です。

とりあえず天体好きのiPhone/iPadユーザーなら必須と言える定番逸品アプリなので、興味のある方は何はともあれこの一本、是非とも使ってみて下さい。

Star Walk - 5つ星の天体観測ガイド(250円)



iステラ
星像は強調されてますが、背景の天の川は目視イメージに近いほんのりとした表示です。

国内の天文ソフト有名メーカーのアプリなので素人でも安心して使えるでしょう。
独自機能には少々乏しく、操作性や動作についてもStar Walkに少々劣る印象はありますが、星図は十分な性能を満たしており、また表示設定がかなり強力で、天体の名称・記号、星座線や絵、高度、赤経緯線などのON/OFFをかなり細かく設定出来、また地上風景を変更したり、星のまたたきや大気減光まで表現表示可能です。
各天体の情報画面では運動サイクルをグラフ表示してくれる点も独特。
ただ他と比べて価格が高めなので、もっともっと機能面でも頑張ってもらいたいところではありますね。

iステラ for iPhone(800円)
iステラ HD for iPad(800円)



星座表
写真に撮った感じの天の川イメージ。星も過剰に強調されていない点はリアルに近い。

星図表示性能としては申し分ないレベルで、特記機能としては天体の詳細表示でリアルタイムで座標が変わる点と、Star Walk同様に全方向表示に対応している点。
この手のアプリでは珍しくiOS以外の複数プラットフォームでも提供されています。
気になる点は起動がかなり遅く動作もやや緩慢で、ピンチイン・アウトの反応も鈍いので、その辺の改善は進めてもらいたいところ。

因みにAndroidでは、この他にも無料のスカイマップなる日本語対応星図アプリもあるようですが、見栄えの良さで言えば明らかにこちらが上。価格もお手頃なのでとりあえず使ってみるのも良いと思います。
価格を考えれば決して悪いアプリではないです。

星座表 for iOS(250円)
星座表(その他の端末)(99円〜)



【番外編】

日本語に非対応の星図アプリも多いのですが、中でもStarTracker for iPhone 4Sというアプリは一時無料提供されたおかげか国内でも評判が良いようです。サンプル画像を見ても見栄えは良さそうな印象です。
旧機種でも使えるStarTrackerというものもあるようですが、こちらはAppStoreでも現状無評価の状態のようで。。。
どちらも使ってみていないのでどのようなものかは分かり兼ねますが、一応触れておきます。

2012年9月4日火曜日

J1で天体撮影!?

AF機能が進化した(程度のw)Nikon 1 J2発売が9/6に迫ってますが、ここであえてJ1の話。
天体用途では厳しいのか?と思っていたNikon 1でしたが、ちょっと検証してみたのでレポートします。

ただまぁ専用レンズ以外の使用では不都合の多いちょっと残念なカメラであることは以前もお伝えしましたが、他マウントの非接点レンズでは露出計が動かないうえにフォーカスのアシスト機能なども皆無のために、結局実際に撮ってみなけりゃ明るさもピントもどうなるかよく分からないってのがネックなんですよね...
せめて、フォーカス合わせのためにもズーム表示くらいは出来るようにしてもらいたいものですが。。。
Nikonさん、何とかしてもらえないでしょうか?

ま、その辺はちょっと我慢するとして、実際にJ1が天体方面における撮影でどれだけ使えるのか、いろいろと試してみました。

幸いにも、少々一癖あるもののインターバル撮影機能が搭載されておりまして、それを使って撮影したペルセウス座流星群の火球写真をすでに先日お見せしましたが、標準ズームレンズでもあれくらいの写真(色味、ノイズなどサクッと処理してますが)は撮れることは分かりました。
ただノイズの発生量がAPS-C機の比ではないほど凄まじいので、星野・星景写真を美しく撮ろうという希望はほどほどに抑えておいた方がイイです。

ダーク画像(もちろんノイズ低減なし)を自前のAPS-C機と比較するとこんな感じです。
ISO1600/120秒露光でのノイズ発生量(左上隅500×500の切り抜き画像)
等倍拡大するまでもなく一目瞭然。フォーサーズでも酷いと言われるのに、1インチセンサーなんてやっぱしこんなもんかって感じですね。
あまり高感度で長時間露光しなければ、ノイズ低減機能やダーク減算処理でおおよそ目立たなくはさせられますが、事実としてこれだけのピクセルが滅されてしまうと考えると...

にしても低ノイズで定評のあったD40は流石にプチプチノイズ少ないなぁ...もうちょっと開けると左上隅付近にドバッとヒートノイズが出てくるんですが。
上の比較を見てもそうですが、ここ近年のデジカメは単純に画素密度(D40<D90<NEX-5)に比例してノイズも増える傾向があるので、星撮り屋にとってはあんまし高画素化ってのもありがた迷惑なところもあるのですが、、、最近の高画素機種はどうなんでしょうね?


しかし、星空の写真なんてのは処理の仕方でどうにかなるものなんで、これでも全く使えないと言うほどではないです。
ただまぁノイズ処理は強めにかけないとどうしようもないので、多少のっぺり感が出てしまうのですが、とは言え↓この程度の写真は作れるんで十分と言えば十分か?
Nikon J1で、朝方の東の空(10mm/F3.5/ISO1600/120秒)

とまぁ長秒露光にはあまり使いたいとは思えないNikon 1なのですが、明るい被写体が相手ならそんな懸念も無用なわけです。

ということで、お次は煌々と輝く月の撮影で比較してみました。


先日、3年ほどに一度というブルームーン(と言っても9月1日になっちゃってましたがw)を、同じ鏡筒(1000mm/F5)を使ってNEX-5とJ1とで撮影したのがこれです。
左がJ1、右がNEX-5の等倍比画像

1000mmは長すぎて、やはりJ1ではちょっと収まりきれませんでした。。
↑の写真でも写りそのものの繊細さの違いがは歴然ですが、J1の方を同サイズに縮小してみたのがこれ↓

撮影サイズが1.5倍も違うので単純比較は出来ないのですが、それでもこれだけ明らかな違いが出たのはやはり、全く衝撃のない電子シャッター機構の恩恵に尽きますね。
NEXはやたらと豪快なシャッターアクションがあるのですが、いくら数百分の1のシャッター速度とは言え、望遠率が上がれば上がるほどに微小な揺れですら写りに影響してしまうわけですよ。

結局、長玉での直焦撮影なら電子シャッター式のカメラがやっぱり有利ということです。
そう考えれば月や野鳥なんかの望遠撮影には有用なカメラではあると結論づけて良いのではなかろうか?

ただやはり最初に触れたとおりで、Nikon 1には、自動露出調整とフォーカス合わせのアシスト機能がないのが痛すぎる...
この辺の機能強化だけで万民のウケもかなり上がると思うんだけどなぁ...